紅茶に角砂糖
言葉にしてしまったら指の隙間からするりと抜けていきそうな感覚が久しぶりに来た。 誰に対して、というものではなく、誰かと歩く帰りの夜道、確かに頭上にあった何か 日曜日に目を覚ました時の天井のような、 紅茶に角砂糖が溶けていくのを眺めている数分間のような、 きっと私だけの感覚に過ぎないから、 隣にいるこの人には共有出来ないんだと思ったら少し寂しくなった。 私だけの感覚といえば、夜中に一人で近所を散歩していると、脳みそが一瞬だけぐわん、と揺れる感覚があって その瞬間「あ、連れて行かれる」と思うんですね。 多分絶対、幽霊の仕業だと思っていて、目に見えないものにわくわくする性分なので、本当にそこにいるなら嬉しいな、と思う。 そんなにしょっちゅう歩き回ってるわけじゃないが、一散歩につき一回ほぼ必ず起きる現象。 昼間には起きない。 一人じゃない気がして嬉しくなるけど本当に連れて行かれてしまわないのは、 今周りにある恵まれた温かい環境が、この地球にしっかりと足を貼り付けてくれているのかなぁと思う。 話が逸れた。 わざわざ曲にしてまで伝えたいこと以外の、伝えなくてもいいような部分にも、私にとって大切な何かきらきらした光の粒子みたいなものが、たくさん詰まっている。 これは言い切ってしまってもいいのだと思った。 コーヒーにも紅茶にも、砂糖は入れなくなってしまったけど いくつになっても、洗濯機が回っているのを眺めるのは大好き。 私は早く実家を出たがっているが、その時が来ればきっとこんな時間も過ごし方は変わっていくだろうから 住まわしてもらっていること、今はきちんと感謝しなくちゃ、と歳の離れた姉の言葉を聞いて思い出した。 忘れそうになる度、重曹でカベを磨いたり する。 p.s. 先日、ワンマンの打ち上げをやりました。 あまり人に頼るのが得意ではなかったので、こんな風にたくさんの人を巻き込むことが ちょっと前までは本当に考えられなかったのですが、 同じ目線で私の音楽に向き合ってくれる人がいることで、 自分の良い部分も悪い部分も「自然体」を出す勇気みたいなのが生まれました 前回のブログはあんな感じでしたが、記録の塗り替えはすでに始まっているので 次の最高のライブは、次回のライブです。震えて待って頂きたいなと思います。 11/25 枚方sweet music ReMEMBERS 11/26 福