頑な





ステージの上で楽しそうにライブをしている人を見ても最近は泣かなくなった。

少し前までは一時期、誰にも気づかれないように静かに泪を流すのが特技みたいになっていたくらい、自分を剥き出しにして堂々と歌える人が羨ましくて仕方なかった。

どうしたらあんな風に輝けるのか、今でも答えを見つけられたわけじゃないけど、だからこそきっと歌い続けていける。

私のままでいいと思えたのは、きっと一人じゃなかったからだと思える。



近頃、時間の流れがとてもゆっくりに感じられる。

会った人から「久しぶりだね」と声を掛けられてもそんな感じがしないことが多い。

赤ちゃんが良い例らしく、小さな発見を積み重ねて日々を充実させることがその感覚に繋がるという。

綺麗な花を路端で見つけただけで(花屋でもいいけど)、一日はとても充実してしまうものだ。良い意味で、なかなか時間が経たない。

生活ごと充実しているのかは定かでないが、無理はせずとも成る可く多くのインプットを得ようとして、片っ端からスケジュールを埋めたりした。


反省点を挙げるとすれば、多くのインプットを得るからにはそれと同様にアウトプットの為の時間も必要であるということ。たまには近所の公園を散歩したり、少ない油の量で茄子を根気良く炒めたり、誰かと過ごすよりも一人でそういう時間を作ることも大切だ。

といいつつ、一人飲みというのも近頃開拓し始めて、わかったのはお酒は人と飲むほうが美味しいということ。料理の品に何の調味料を使っているかという推理は確かに一人の方が捗るけど、二日目で飽きた。私にとって、酒はやはり人と関わる為の便利なツールに過ぎないのか?そんなことはないと信じたい。


人間に生まれたからには、現実はいつもネガティブであるものと何かで読んだことがある。それでも未来を作るのはポジティブな理想でありたい。どうして、いつもこんなに何かに護られている気がするのか。

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