まと゛ろみのなかて゛ | 2023

 




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2023.12.31 23:07



 この時期になると、今年の気付きは何だったか、去年の今頃とどこが成長できたか、などと色々考える。

あんなに悲しかったことが、今やこんなにも遠い昔の記憶のよう。時間が解決するというよりは自分が追い越してしまったような気がして、しかも今年初めの出来事だったから、ずっと寂しい気持ちがあったのかな。

そのくらい色んなものを詰め込んで膨らませた時間が、その中にいた自分が、語弊を恐れずに表すなら少し違和感だった。


いつの間にかこんなに遠くまで来てしまっていたのか。その距離がこんなものか、と変に納得してる自分が、ださくて少し恥ずかしいようにも感じた。一種の躁状態にも似ていたような。家に帰ってから不安になることが多い。だけど他人に嫌われるよりも、自分に嫌われる方が何倍も恐ろしいことを知っている。

ぎしぎしと音を立てるみたいに、身体の周期が早まった。仕事中に襲ってくる何をしても拭えない眠気と、ひとりでいる時に訪れるたまらない悲しみは似ている。冷たい部屋の中で、中学の文化祭で着た部活Tシャツに想いを馳せていた。ずっと壁に飾られているもの。あの頃と何も変わらないのは自分だけのような気がしてならないが、医学的には二十六歳ぐらいまでが思春期と呼ばれるらしいと聞いた時は、やってられるかと思ってしまった。

私が打ち明けてしまえば、同じようにきっと悩ませてしまうだろうから。そんなふうに思えるように私もなった。確かに色や形や匂いがあるのに得体の知れない何かは、秘めたままでいる方が何処に行っても引き合わされるような、それがどんなに暗い魅力でも吸い込まれる力があるような気がした。多分きっとみんなそうしてるけど。


口が上手い人は苦手だなあ。頑固なようで、私はすぐに流されてしまう。

風が吹いて飛ばされないように、私をいつもこの場所に繋ぎ止めてくれるのは、人も含め自然の力だなあとつくづく思わされる。


私は哀しみを、哀しみのまま、哀しみ尽くすことが出来ただろうか。自信のなさはきっとそこから。また、戯けたように笑わせてしまっていたのではないか。それもまた自分なのかもしれないが。でもこの一年は人前で感情を出すことも、少し覚えたかな。(ステージで自然と笑顔になれたり、心を許す友人の前で泣いてしまったり、人と関わらなければ起こり得ない変化が沢山あったと思う)大丈夫、きっとここから。何の為の悲しみかって、それは優しく生きる為のもの。


愛しいと書いてかなしいと読む日本語があることを知った時は、何もかも腑に落ちたような感覚があった。そういう、ときめきに触れていつも思い出す。

私にとって音楽や、文章に触れることは水分補給みたいなもので。誰かの器にたった一滴でもいいから何かをもたらせるような音楽を、と四六時中そのことばかり考えているのに。泣いてる場合じゃなかったな。








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