痙攣



 こんな人になりたいなと思うのに全然感じ良く挨拶できないし、お酒に頼らないとろくに会話もできないし、気が利くどころか気を遣われてばかりだけど

程々の応対が案外嵌ったりするし、お酒という手段があってまだよかったし、私の為に気を遣ってくれるのにまた愛を感じたりもするので、私は私で周りに感謝をしながら、何とかやっていけそうな気もした。


今朝もベランダの側の畳(床)で目が醒めた。夢の中で、学生時代のありもしない記憶を見せられた。中学と高校どちらの同級生だったのかさえ忘れてしまったけどあの子は今どこでどうしてるのかななんて少し気になった。全然仲良くもなかったけど、こんな夢を見た時に限って近いうちに何らかの形で出くわしたりするから、期待して待つのも楽しそうだ。




畳の途中で突然フローリングに切り替わる床や、ドアには「会議室」のプレートが貼ってある変な自室で暮らしているから、頭の中もごちゃごちゃしているのかもしれない。和洋が入り乱れるまるごと変な実家。

故に私の中で私はまだ眠っているような浮遊感が常にあって、なかなか地に足が着かない。

それでもたくさんの人と関わるようになり昔よりもよく笑えるようになってから、右頬の方が強くえくぼが出ることを自分の顔なのにここまで来て初めて気がついた。


合っているのかわからないけど、こんな風に日々を積み重ねていたら、近い内にいつかどこかで目を覚ましそうな予感がしている。それだけが期待であり、希望でもある。


疲れから来る、瞼の痙攣が治らない。近頃はちょっと無理をし過ぎることもあったのでもう少し丁寧に、やっていきたいと思う。














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