クローゼットの秘密



    


一つのサインとして、気がついたら奥歯に力が入っている。ジオラマの中に暮らしている気分になったり、新興住宅地がまるでシルバニアファミリーのそれに見えたり。自分もその瞬間そこに居るのに、全ての光景が遠ざかって見えてくる。



あらゆるものを遠ざけてしまうのか、私が遠ざかっているのか。どちらでもいいんだけどそろそろ、愛してもらった自分以外も愛せるようになりたい。次のステージはきっとその先にある。わかっていても、むずかしい



普通に傷つく言葉を言われても、実家暮らしということもあって私の身体は髪の毛から爪先までたくさん栄養が詰まっているので平気だと思っていた。例え体感五分でも一日中身体は強張っていたのに。



こんな風にすっと見えてくる瞬間がある。絶妙なラインで、これを言うと謙遜では収まらず卑屈になってしまうとか。今たぶんこの人に変なことを吹き込まれているなとか。自分が置かれている状況が、俯瞰してわかるようになってくるもんだ。



嫌な予感ほどよく当たるのは、現実から目を逸らしてきた報いだと確か十代の頃の私が歌っていた。曲名は思い出せないが、そのメロディーとフレーズだけが頭に残っている。何てこと言うんだよと今になって少し思う。



頭がぼんやりする。意識が朦朧として、足元がおぼつかなくなる。エスカレーターが上り切るまで、目を閉じて一瞬の間も眠ってしまう。姿勢が悪く、呼吸が浅いって、夜もあんまり眠れてないでしょってなぜか歌う魚付近の手相占いに連れて行ってもらった時占い師に言われたな。どうして占いでこんなこと言われてるんだろう私って思った。

その時は面白かったけど「何を占ってほしいですか?」と言われたのに、たかが占いとほんとにたかを括ってしまって、本当に訊きたいことを聞こうとしなかったのを、きっと"人として"見透かされていたのかもなと今では思う。考え過ぎだろうが。

本当にそうならもはや救われる。そんなんじゃいけないよって糾弾されたい気分の時ってある。

まさに今、疲れが溜まっているサインだ。


こんな時決まって私はブログを書く。誰が読んでるかもわからないし読んでくれてもその人に何かあるかなんてわからないけど。だからね、文章を認めると私は元気になるから、心配はご無用です。まじで。




ただ本が好きで文章を書くわけじゃない。文章を書くのが好きで本を読んでいるというのもある。

ただ歌うのが好きで音楽をやっているわけじゃない。音楽が好きで愛しているから歌を歌っている。語弊を恐れずに言うならば、ね。


拙い物を読んでくれてありがとうございます。何よりも深い愛情を惜しみなく放ちたい牡牛座です。胃腸は弱いです、玉葱とパイナップルだけは生で食べると簡単に胃が荒れます。どうか一つ、よろしくお願いします








おしまい





p.s.

天満から京橋まで歩いてたら見つけた面白そうなお店、冒険が始まりそう、足を踏みれたらタイムスリップしそう(過去に)

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