センチメンタルな夜

 




悲しい事故や事件をニュースで見たり、道路脇とかに手向けられた花束を見かける度に、自分だったらよかったのになどと屡々思う。

自分の住む町であった凄惨な事故を、知らないで過ごしていた時間への罪悪感。




それと同時に、アイドルの子を応援していて「この子が笑顔でいてくれたらそれでいい」と思う時、自分もそんな風に、誰かには無条件に愛してもらえているのかもしれないと希望を抱いたりもする。




自分の中にないものを他人に感じるはずはないから、誰かに抱く愛情も怒りや悲しみの内容も全ては私自身なのだと、最近本を読んで思った。


くだらない程度の不安を抱えて、こんな風に一人で私が泣いていることも相手は知らないし、想像もきっとしてない。


相手に対し「どうせ◯◯と考えているだろう」と思うことは、私もその人をそんな風に扱っているのと同じだ。

人を信じるって、どうしてこんなに難しいんだろう。自分を信じられないからだって誰かに言われたけど、そんなの痛いくらいわかってる。




誰にも何も話すことがきっとこの先もできないのだろうと思うと、途端に視界が真っ暗になるの。

立ち上がると眩暈がして、もう歩き出すこともできない。



ただで泣いてるわけじゃないわ。

ただで哀しんでるわけじゃないの。

もう誰の力もいらないって、私が私を信じてるから前向きな歌を作りたい。

独りじゃないから頑張れるのは、事実なんだし








体調は頗る良いんだけど、センチメンタルな夜です。

読んでくれてありがとう

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